女性を支援する活動

グローバルフェスタ Japan 2014 写真展「女性が輝く世界」

1. 知る機会に参加して

貧しい農村の女性にとって、医者や弁護士などの専門家からのアドバイスを受けられる貴重な機会

タジキスタン北東に位置するラシュト渓谷に住む人々は、日々の生活もままならない状況に置かれています。1990年代に起こった政治的過渡期と紛争によって、この地域の生産力は大幅に落ち、食糧不足に陥りました。また、度重なる暴動と隣国アフガニスタンの影響を受け、経済再建とインフラへの投資は進んでいません。さらに、地震や雪崩、土砂崩れといった自然災害によって、人々は安全が脅かされているだけでなく、資産をも失っています。特に遠隔農村地域では、電気、水、衛生設備が限られ、人々の栄養状態は悪く、必要不可欠な医療も不足しています。適切な登録書類が十分でないため、多くの男性が仕事を求めて海外に出る中で、母子家庭は経済的にも弱く、社会サービスにアクセスしにくく、性的、身体的暴力の危険にさらされているといった問題を抱えています。

このような状況を改善するため、2012年3月国連人口基金(UNFPA)は人間の安全保障基金の支援を受け、国連開発計画(UNDP)、世界保健機構(WHO)、国連ボランティア計画(UNV)、ユネスコ(UNESCO/国連教育科学文化機関)と協力し、ラシュト渓谷の貧しい農村社会に、経済、食糧、健康、環境の安全保障を守るプロジェクトを開始しました。人々のエンパワーメントと法的社会的サービスの質の向上、それに伴う生活水準の向上のために行われた活動の一つにヘルス・フェア(健康についての公開相談会)があります。ヘルス・フェアでは内科医、婦人科医、弁護士といった専門家からの無料アドバイスが受けられ、600人以上の人々がサポートを受け、そのうちの多くが女性でした。

この写真は、そのヘルス・フェアで女性が専門家からアドバイスを受けている時のものです。とても多くの女性が詰めかけ、会場は真剣な面持ちで専門家に相談をしている女性たちでいっぱいでした。彼女たちがどれほど知識を必要としているか、その強い思いが感じられます。

女性を支援する活動(1)

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2. 私がリーダー

チームリーダーとして、結核と呼吸器の病気に関する2日間のトレーニングで発言する女性

ウズベキスタン北西部にあるカラカルパクスタン地域は、アラル海の環境災害の結果、人間の安全保障が脅かされています。アラル海は、かつては世界第4位の大きさを誇り、カラカルパクスタン地域の人々に灌漑用水と漁業を提供していましたが、現在は世界最悪の環境災害の一つとされています。なかでも、低収入、土地と水資源に広がる塩害、食糧不足、砂嵐、質の低い飲料水といった問題を抱える北部の地域では、人々の健康は害され、移住をするか、そうでなければ劣悪な生活環境に耐えなければならない状況に置かれています。

このような状況を改善するため、国連人口基金(UNFPA)は人間の安全保障基金の支援を受け、国連開発計画(UNDP)、世界保健機構(WHO)、国連ボランティア計画(UNV)、ユネスコ(UNESCO/国連教育科学文化機関)と協力し、カラカルパクスタン地域の貧しい農村社会に、経済、食糧、健康、環境の安全保障を守るプロジェクトを行っています。

このプロジェクトのうち、健康分野の取り組みとして結核と呼吸器の病気に関する2日間のトレーニングが行われました。全部で71回開催され1500人のコミュニティボランティアが参加した時の様子を撮影しました。ここでトレーニングを受けたコミュニティボランティアはその後、自分のコミュニティに戻り、リーダーとして活動します。

女性を支援する活動(2)

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3. フィスチュラで、苦しまないで

フィスチュラで苦しんだ経験を持つオデットさんは今、同じ苦しみを抱える女性を助けている

オデット クシク ムバク マスワク、40歳(左の女性)
彼女は出産の3日間のことを振り返りながらこう言う。
「ひどく苦しんだの。痛みがひどすぎて、死にたいと思ったわ」

赤ちゃんは死産で医者が取り上げたが、ここから彼女の苦しみは始まった。オデットは家に帰ったが、かなりの痛みと漏れる尿が止まらなかった。4年間、彼女は治療を受けようと奮闘した。「漏れる尿で私はいやな臭いになった。でも、たとえどんなに痛くても市場で魚を売らなくてはならなかったわ。夫は働かなかったので、私が家族全員を支えなければならなかったから。私は以前と同じように魚を売ったの。でも、お客は来なくなった。みんな何も言わなかったけれど、私の臭いがひどいから来るのをやめたの。私は本当に恥ずかしかった。夫と妹はとても支えてくれたけれど、恥ずかしさは消えなかった」

彼女は、出産後の4年間、「フィスチュラ」という病気で苦しんでいたのです。これは適切な産科ケアを受けられずに、数日にわたる難産のためになってしまう病気です。サハラ以南のアフリカ諸国では良く見られます。フィスチュラによって、女性の仕事や家族への明るい未来は閉ざされます。赤ちゃんは死産となることが多く、母親は慢性的な尿・便失禁の症状に苦しみます。コントロールできない排泄のため、母親はしばしば夫や家族に捨てられ、コミュニティから追放されます。
しかし彼女は最終的に、国連人口基金の病院でフィスチュラを治す手術を受けました。

「それは無料で、そして治ったの。今ではなんともありません。あきらめていたこの病気が治ったなんて信じられない。そして私は今、フィスチュラという病気に関する啓発活動を行っています。同じ痛みを持つ女性がいると聞いたら、病院へ連れて行きます。みんな耐える必要がないということを知らないの。手術を受けて、治った後にコミュニティに戻ってきたら普通の人生を送ることができるのよ!」

フィスチュラは帝王切開で防ぐことができ、また手術でかなりの確率で治すことができます。国連人口基金は人間の安全保障基金の支援を受けて、フィスチュラの予防と治療のための能力強化に取り組んでいます。
しかし、患者に非識字者が多く、その情報が伝わりにくいために、オデットさんのように自ら苦しんだ経験を持つ女性たちがその経験を伝えることは、その地域の他の女性にとって、とても重要なことなのです。
今、オデットさん(左)は、フィスチュラに苦しむ女性のそばに寄り添い、自らの苦しい経験を繰り返さなくて済むよう、啓発活動に取り組んでいます。

女性を支援する活動(3)

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4. 子どもの輝く未来は、わたしたちの手に

助産師への道は容易なものではない。しかし妊産婦を思い、今日も出産シミュレーターを使った練習に励む

ウガンダでは36の助産師学校があるが、全ての学校で施設が整っているわけではない。そんな中、国連人口基金はウガンダの助産師学校に研修設備を整える支援を行っている。写真のように出産シュミレーターを使った練習を行うことにより、実践的な知識を身につけることができ、助産師として現場で活躍することを可能にしてくれている。

女性を支援する活動(4)

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5. 私たちの国の平和は、私たちがつくる!

2011年に誕生した南スーダン共和国で「国際女性デー」を祝う。和平への道のりにも女性が参加すべきなのです

南スーダンは2011年に誕生した新しい国家。独立した後も、様々な問題が解決されずに残っている。そのような中、2012年3月8日、この女性たちは南スーダン人として初の「国際女性デー」を迎えることとなった。この記念日を祝いに集まった女性たちは、南スーダンというまだまだ経済的にも政治的にも不安定な国にいる中、女性として生きることの誇りを表すだけでなく、女性の人権を守ることの大切さについても表明した。また、写真の女性は、和平交渉や和平合意のプロセスの中にも、女性が参画することを、単なる要求ではなく、必須条件とするよう求めている。

女性を支援する活動(5)

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6. “わたしたち”は“わたしたち”が守る

たとえ社会的に不利な立場に置かれていても、わたしたちが、わたしたちのためにできることはきっとある

リベリアでは、女性が今も社会的に不利な立場に置かれている。しかし、女性が女性のためにできることもある。リベリアのモンロヴィアにあるサレム署では、警察官のうち4人に1人が女性であり、この地域の治安維持のために大きな役割を担っている。この女性警官の能力向上のために、国際職員が研修を行い、定期的に指導を行っている。社会のために、地域のために、女性ができることはまだまだ多い。

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