15歳以下での妊娠。日本においては、15歳以下での妊娠は多くないので10代での妊娠とすることもある。
若年での妊娠は、出産時の困難やフィスチュラ(産科ろう孔)の原因にもなっており、健康上のリスクや、人生の選択肢が制限されるなど、女性に対する影響が大きい。多くの国では結婚できる年齢を法的に定めてはいるが、その年齢以下での婚姻が多く存在する。
思春期までの女児の外性器を切り取る(または女性性器の一部に傷をつける)社会的慣習。アフリカ、中東、アジアなどの一部の開発途上国で現在も行われている。貞操、純潔の象徴とされるが、切除により、性交や出産時に痛みと潜在的危険を伴うようになり、また、性感染症に感染する危険も増加するため、弊害は大きい。FGM、FGC。
女性が社会的な力と能力を獲得すること。エンパワーメントとは、1980年代以降広まった概念で、社会的弱者が自分で力をつけること、またその過程を他者が側面支援することを指す。個人の内面に自己否定や無力感を生み出す社会的要因を本人が自覚することによって尊厳を回復して自信がつき、そのような内面的変化が生活機会の自主的な拡大にもつながる、という考え方に基づく。
20世紀後半以降に開発途上国の多くで起きた急激な人口増加を指す。この時期、子どもを多く産む多産傾向がそれ以前とあまり変わらなかった一方で、開発の進展に伴い保健医療サービスなどがある程度改善されたために死亡率が大幅に下がった。この出生率と死亡率の不均一な変化のため、人口が急速に増加した。 20世紀は「人口の世紀」、「人口爆発の世紀」とも呼ばれる。
紛争や自然災害などが起きた際に、人道的配慮から行う支援。そのような非常時には、人々の性と生殖に関する健康を含めて深刻な打撃を受ける。特に被災地で大きな被害を受けるのは女性と子どもたちである。
国連人口基金は、具体的には被害地域の人々への性と生殖に関する健康関連の保健医療サービスや、必要最低限の衛生用品をまとめた衛生キット等、基本物資の緊急供給を担当する。さらに、復興期においても、女性や子ども、若者たちが再建プロセスに主体的・積極的に関われるよう支援を継続する。最近ではインドネシア・スマトラ島沖大規模地震及びインド洋津波、パキスタン等大地震、インドネシア・ジャワ島中部における地震などの被災地で緊急・復興支援を行っている。
毎年7月11日。1989年に国連が制定。1987年7月11日に、国連が50億人目の人間と認定した男の子がユーゴスラビア(当時)で生まれたことに基づき、世界の人口問題に対し関心を深めてもらうことを意図する。
人が安全で満ち足りた性生活を営み、子どもを作るのか、作るならばいつ、何人、誰と、どこで、妊娠・出産するのかを自由に決められ、性別・年齢にかかわらず、自分の性と生殖について身体的・精神的・社会的に良好な状態であること。性と生殖に関する健康。今日の人口問題対策の基本理念とされている。Sexual and Reproductive Health(SRH)
互いに密接な関係にある性と生殖に関する健康と性と生殖に関する権利を合わせた概念。Sexual and Reproductive Health and Reproductive Rights(SRH/RR)
人間は性的存在であるという基本認識に基づき、性的存在に付随する身体的、情緒的、知的、社会的側面において満足できる健康的な状態を指す。人格やコミュニケーション、愛情を豊かにし高めるもの。セクシュアル・ヘルスを向上することは、人間のセクシュアリティについて積極的に取り組むことを含む。
性的サービスを提供する仕事をしている人。
セックスワーカーは、不特定多数と性交渉をもつことから、HIV/エイズ感染のハイリスクグループとして位置づけられている。セックスワーカーについては、国や文化により対応が異なるが、タイ王国における100%コンドーム使用プログラム(売春宿等にコンドームを配り、使用を徹底させる)のようにコンドーム使用を推進する対応策が増えてきている。
開発途上国では、セックスワーカーは社会的・経済的地位が低く、その他の職業の選択が困難な状態に置かれ、差別や暴力、嫌がらせを受けていることが多く、現状に即した総合的な対策が必要である。(Commercial) Sex Worker。
医師、助産師、看護師といった専門的知識・技術をもった者の立会い、介助による分娩。
開発途上国では、出産の約半数は専門技能者が立ち会うことなく行われている。専門技能者が分娩に立ち会うことで、問題が生じる可能性を察知し予防することができる。合併症の発症など、異常症状が出現した場合は、救命のための処置を提供し、必要時にはより高次の産科医療施設を紹介することできる。また、出産前後の母子に関するケアの基本的情報を母親に提供できる。
開発途上国では、伝統的産婆(Traditional birth attendant)が出産に関わることが多いが、WHOでは「専門技能者」と認めていない。