人口問題

概要

国連人口基金の活動は、「性と生殖に関する健康(SRH)」、「女性のエンパワーメント(女性の能力強化を通じた社会的地位の向上)」、および「人口と開発」の三つの重点活動領域に分けられます。この領域が密接に関連しあい、全てが達成されてはじめて、人々が十分な情報と自由な意志に基づいて子どもの数や出産間隔を決定することが可能となります。

人口問題(2)


SRHとジェンダー(男女の社会的性差)に関する問題は、どちらも人口動態(出生、死亡による人口変動と、人口移動による人口数と構成の変化)を決定づける重要な要因です。「出生」による人口動態の変化は主に、一人ひとりの女性と男性が、妊娠や出産に関する決定ができるかどうかに左右されます。これは必要な情報、サービス、物資が入手可能かどうか、また住んでいる地域の文化的環境、そして教育や経済活動に携わる機会があるかどうかにかかっています。さらに、人口動態のもう一つの主な要因である「死亡」に関連して、国連人口基金は、妊娠中および出産前後の妊婦と新生児の健康を守り、HIVの予防と治療、家族の健康全般についての活動も行っています。

能力強化を通じて社会的地位が向上すると、女性は、妊娠と出産、そして生産活動という2つの役割から、家族とコミュニティのウェル・ビーイング(良好な状態)を維持し、向上させるために欠かせない役割を担うことができます。また、女性のエンパワーメント(女性の能力強化を通じた社会的地位の向上)は、若い世代を教育し能力強化するのと同様に、世代を超えて、大きな効果をもたらすことができます。妊娠と出産に関する個人の決定は、人口動態に関する動向に影響を与えます。また同時に、そうした動向が、人々が妊娠と出産に関する決定を行う社会的、経済的、そして文化的な環境を変えていくのです。つまり人口に関する動向と、それが政策に対しておよぼす影響を理解するには、慎重にデータを収集し分析することが必要です。

国連人口基金の活動すべての基本には、人権に基づいた原則があります。つまり、社会に深く根差した、個人や社会の行動の基本となる考え方、信念、動機を理解することを通して、文化に精通することで、国連人口基金のあらゆる活動は、根底から支えられており、またその効果を発揮しています。

上記のことに加え、人口問題と人間開発の相関関係について最もわかりやすく説明されているのは、おそらく国連人口基金の活動指針となっている1994年にカイロで開催された国際人口開発会議(ICPD/カイロ会議)で採択された「行動計画」でしょう。この「行動計画」では、人々のウェル・ビーイングを向上させるための、20年に渡る長期計画が示されています。この計画では、女性が重要な役割を担っていることが強調されつつ、初等教育、ヘルスケアの重要性、そして都市化、人口移動、高齢化、気候変動にいたるまで、人口と開発に関する分野におけるほぼすべての側面が取り上げられています。2009年は、国際人口開発会議の開催から15周年にあたります。そして、国連人口基金の活動の様々な側面における相互関係を強調し、よりよい世界を実現することを今一度明確にする時なのです。

このページのTOP

Last updated: 2010-07-15