国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドからのメッセージ

2006年世界エイズデーを迎えて

2006年12月1日

世界エイズデーである今日、HIVの新たな感染を防ぎ、HIV/エイズ感染者のニーズを満たし人権を擁護するためにさらなる行動を起こすべき日です。エイズ関連の病で亡くなった人々を思い出し、敬意を表し、またエイズを起因とする苦しみや偏見、差別をなくすために声を上げ、活動している人々を称賛する日でもあります。

2005年から2010年までの共通テーマである「エイズを止めろ、約束を守れ (Stop AIDS, Keep the Promise)とは、政府や団体、地域社会、個人に自らの公約に対して責任をとるよう求めているものです。

過去20年間の間、私たちは何が有効であるのかを学んできました。例えば、HIV感染の予防・治療・感染者への支援の完全普及が、成功の鍵を握っているということ。また、感染予防はまず最初の防衛手段であり、治療と平行して拡大されるべきだということ。さらに、HIV感染者への差別を撤廃するための施策が整備され、強化されるべきだということも分かっています。さらに、何をすべきかいちばんよく分かっているHIV/エイズ感染者が施策に関わることが効果的だということも分かっています。

近年、HIV感染予防において、若者に関しての大きな前進がありました。国連エイズ合同計画(UNAIDS)によると、幾つかの国で若者のコンドーム使用の増加と性行動の変化により、HIV感染率が下がってきています。HIVのない未来を築くために、若者のリーダーシップと、若者のニーズに適した包括的なサービスが不可欠です。全ての人が、強制や差別、暴力をおそれず、十分な情報を得た上で判断を下すことが出来なければなりません。

女性のHIV感染率上昇に対応するため、国連人口基金(UNFPA)は、国連エイズ合同計画、女性とエイズに関するグローバル連合とともに、エイズ蔓延に拍車をかけているジェンダーの不平等と女性に対する暴力の撤廃を求めています。私たちは、女性の権利を保護し、女性のためのエイズ対策プログラムにもっと多くの資金を投入し、生と死に関わる決定が下される場に、もっと多くの女性が参加できるよう、政府や国際社会に要求します。

HIV/エイズ対策とセクシュアル/リプロダクティブ・ヘルスサービスを一本化すれば、エイズ蔓延阻止につながります。国連人口基金は、母子保健と家族計画をHIV感染予防とエイズ治療と結びつけるようパートナーとともに取り組んでいます。「エイズを止め、約束を守る」ためには、世界の指導者たちも既に合意しているように、リプロダクティブ・ヘルスの完全普及を保証することが絶対不可欠です。

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