国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドからのメッセージ

2006年世界人口デーを迎えて

2006年7月11日

本年の世界人口デーのテーマは若者です。10歳の少女から24歳の青年まで、彼ら/彼女らのニーズは様々であり、創る文化も多岐に渡っています。そして、世界中で若者は意見を述べ、それぞれの社会に参加していきたいと思っているのです。

HIV/エイズなど、自分たちの健康、教育、そして将来をおびやかす様々な問題に対して、若者は世界各地で行動を起こしています。

若者は安全で健康に暮らしたいと願っています。そして、より良い未来をつかむための機会を待ち望んでいます。HIV/エイズ予防について、若者たちは次のように言います。「大人たちは私たちがHIVについて知るには若すぎると言うが、私たち若者は死ぬには若すぎる」

ところが、今日何百万もの若者は、貧困や非識字、妊娠や出産に伴う健康障害、そしてHIV/エイズの脅威にさらされています。15歳から24歳までの5億人以上が一日2米ドル以下で生活しており、開発途上国に住む9600万人の若い女性は非識字者です。そして、15歳から19歳までの1400万人の思春期の少女が、毎年母親になっています。さらには、毎日6000人の若者が新たにHIVに感染しています。

これらの課題は、世界の政策決定者が定めた貧困削減や身体的・精神的・社会的ウェル・ビーイング(良好な状態)を目指す目標の中核をなしています。ミレニアム開発目標(MDGs)達成には、若者が政策の立案と策定に積極的に参加し、発言し、彼らのニーズが満たされ、人権が尊重されることが不可欠です。

国連人口基金(UNFPA)は若者の教育、健康、雇用への権利を推進しています。また、若者を支援することは、社会や経済の発展につながるということを知っています。こうした取り組みの鍵となるのは、女子の就学の保障、ライフ・スキル教育、早婚や若すぎる妊娠、HIVへの感染を防ぐことです。若者は、開発を推進してゆく力を持っているのです。

本年の世界人口デーでは、若者に焦点を当て、開発のパートナーとしてともに取り組むため、新たな方法を探究しましょう。「若者は未来である」とよく言われますが、同時に若者は現在(いま)であり、彼らがリーダーシップをとれるよう、現在(いま)支援すべきなのです。ある若いピア・エデュケーターが「我々は今、未来を創っているのであり、それが素晴らしいことなのです」と言いましたが、まさにその通りです。

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