国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドからのメッセージ

2008年世界人口デーを迎えて

2008年7月11日

2008年「世界人口デー」を迎え、すべての人が、人間としての尊厳を認められ、そして恐怖と欠乏から解放されて生きられる世界を実現するための決意を新たにしています。極度の貧困と飢餓を撲滅し、人々の健康と地球環境を改善するために、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向け、より一層取り組んで参りましょう。

2015年までに、女性の社会的地位を向上させ、リプロダクティブ・ヘルスを誰もが享受できる社会を実現するためには、私たちは一致団結しなければなりません。リプロダクティブ・ヘルス・サービスが普及することにより、女性や母と子の健康を守ることができるのです。

特に、ミレニアム開発目標の中の目標5「妊産婦の健康の改善」への早急な取組みが必要とされています。妊産婦の健康を改善するための資金は、他の目標に対する投資と比べ最も少なく、目標達成が最も困難だとされています。

一生涯を通じた保健医療サービス、とりわけ妊娠・出産中のケアを、全ての女性が受けることができれば、妊産婦死亡や障害のリスクを大きく削減できるでしょう。しかし現在、何百万人もの女性たちが必要な保健サービスを享受できずに、命を脅かされています。

女性が、住んでいる地域内で必要な保健サービスを享受できるよう、地域社会における保健サービスの確保を促進させることが、今まさに必要とされています。「専門技能者立会いの下での出産」、「緊急産科ケア」、「出産時期や間隔を決めるための家族計画」の3つのリプロダクティブ・ヘルス・サービスが、妊産婦の健康の推進に欠かせないと言われています。

家族計画は、女性の社会的地位の向上とジェンダーの平等の推進においても不可欠です。女性が家族計画を行えるようになると、残りの人生の計画を立てることも可能となります。家族計画についての情報やサービスを享受できれば、子どもを作るかどうか、作るならばいつ、何人作るのかを自由に決められる権利を誰もが行使できるようになります。

家族計画は、貧困を撲滅する効果的な手段でもあります。親は事前に計画することで、子ども一人ひとりの教育と健康のためにより多くの投資をすることが可能となり、結果として家族、地域社会、そして国にとって有益な結果をもたらします。

「世界人口デー」の今日、国連人口基金は、すべての人が健康な生活を送り、平等な機会を享受できる世界を実現することを約束いたします。

私たちは、全ての政府に対し、2015年までにリプロダクティブ・ヘルスの完全普及を実現するよう求めます。そのためには、政治的意思と財政投資が欠かせません。今、国際社会においてリプロダクティブ・ヘルスが優先課題とされる必要があるのです。

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