国連人口基金 事務局長ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

2011年世界人口デーを迎えて

70億人の世界に生きる若者たち

2011年7月11日

世界人口は、今年10月31日に70億人に達します。人類にとって節目となるこの出来事は、挑戦(challenge)と機会(opportunity)であるとともに、私たち一人ひとりが行動(action)を起こす必要性を呼び掛けています。そこで、国連人口基金は、今日の「世界人口デー」を機に、「70億人のアクション」キャンペーンを開始します。このキャンペーンを通して、私たちが70億人の人々と共存することの意味を問い、一人ひとりに関わる地球規模の課題の解決に向けて、行動を共に起こしていきます。

貧困、不平等、そしてますます深刻になる資源問題など、地球規模の課題を抱える一方、世界はかつてないほどに密接につながることにより、計り知れない可能性を作り出しています。私たちは今、膨大な量の情報やアイデアを共有し、また世界の共通課題を解決する能力も獲得したのです。

現代に生きる人々のみならず、同時に将来の世代のために、不公平を是正し、生活水準を向上させるには、新しい考え方や従来の国際協力とは全く異なる方法が必要です。それを行動に移すのは、まさに今なのです。

私たちは、若い人々と一緒に将来を築いていきます。
若者と共になら、女性や女児の権利を守り、私たちの生活のよりどころである天然資源を守っていくことができます。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)を守ることは、私たちの将来と持続可能な開発には欠かせません。
若者と共になら、家族計画を実行したくても、妊娠間隔を調整するために避妊薬(具)を入手することができない開発途上国の2億1500万人の女性のニーズに応えることができます。
若者と共になら、毎日1000人もの女性を、妊娠と出産を原因とする死亡から救うことができます。

女性や女児の権利が保障されれば、家族、社会、そして国が豊かになるのです。

世界中の18億人の10歳から24歳までの若い人々を守ることは、私たちの責務であると同時に好機ともなり得ます。この世代は世界人口の25パーセント以上を占め、その約90パーセントは開発途上国に住んでいます。若者の一人ひとりが、性教育や保健医療サービスを享受する権利があります。適切な政策を選択し、必要な投資をし、社会的なサポートが得られれば、若い人々は貧困から解放され、より健康な生活や平和と安定への見通しが望めるでしょう。

互いに密接につながり合う若い世代は、既に社会、政治や文化を変えつつあります。女性や若者の参加をさらに促すことで、全ての世代にとってより良い未来を築いていくことができるのです。

今日の「世界人口デー」に、是非「70億人のアクション」キャンペーンサイト(www.7billionactions.org)にアクセスしてください。そして現代社会の課題を把握し、あなたがキャンペーンにどう参加できるのか考えてみてください。一人ひとりの行動が、大きな数となり世界を変えることができます。私たちは共に協力し合い、支え合う70億人なのです。