国連人口基金事務局長 ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

国際ガールズ・デーに寄せて

女の子の教育のためのイノベーション

2013年10月11日

今日、これまでにないほど多くの女子が学校に通っています。しかしながら、未だ非常に多くの女子、特に最も社会で過小評価されている女子は、教室というものを1度も見たことがなかったり、たまにしか学校に行かれず、生まれながらに持つ可能性を伸ばす機会を得られないでいます。そのような地域の学校では、教員不足などの問題があり、たとえ生徒はやる気があっても、学習が困難な状況にあります。

小学校入学における男女格差は狭まっている一方で、女子は依然として、男子に比べ、初等もしくは中等教育の早い段階で学校を中退する傾向があります。また、初等教育を修了、さらに中等教育に進学する率も低く、識字率も男子よりも低いです。

それでも、女子教育、とりわけ中等教育の効用は、測りしれないものです。例えば、結婚や出産を遅らせたり、妊産婦および乳児死亡率や出生率を減らし、HIV感染リスクを軽減し、経済面や政治分野での女子の参画を促進することにつながります。

「女の子の教育のためのイノベーション」は、国際ガールズ・デーの今年のテーマであり、これらの効用を最大に生かす新たな取り組みを重点的に取り扱っています。

国連人口基金(UNFPA)は女子のイノベーションのために活動しています。年齢に見合った、包括的な性教育の実施を含む、新しい学校カリキュラムは、ジェンダー規範の変化を促進し、女子が教育や健康といった基本的権利を行使すること可能にします。性教育を通して、女子も男子も、彼らが成人になった時、恋人との交際を始めた時、また将来のことを考える時に必要な批判的思考力、意思決定力を身につけるのです。

1年前の今日、国連人口基金は、学校の中退や、児童婚、妊娠の可能性のある10歳から19歳までの既婚または未婚の女子に対する援助をより体系的・集約的にかなえるプログラム、「思春期の女子のイニシアティブ」を開始しました。
このイニシアティブは、エチオピア、グアテマラ、インド、モザンビーク、ニジェール、シエラレオネ、ザンビアを含む、多くの国に住む女子に安全な場所を与える、という、女子への支援を軸にしたプログラムを構築しています。これらのプログラムは、女子が学校に通い続けること、結婚や妊娠の時期を遅らせること、積極的にコミュニティーと関わること、友達や社会的支援を得ること、リプロダクティブ・ヘルスなどの情報やサービスにアクセスすることに役立ちます。

女子の教育は健康、経済的・政治的エンパワメント、暴力からの保護も含んだ広範囲な取り組みの1つでなければなりません。
女子への投資や、彼女たちが自分たちの健康、身体、そして未来について十分な情報を得て選択する権利を行使できるようにすることは、私たち一人ひとりの人生を変え、家族やコミュニティーを強化し、すべての人に公平で持続可能な開発を保証する、最善の策です。

もし、1人の少女が教育を受け、健康で無事に能力を身につければ、その子は自分のため、また自分の現在と未来の家族に投資し、私たちの共通の未来に新しい道筋を示すことになるでしょう。

“トゥモロー(Tomorrow)”は今、10歳の少女です。彼女の人生を変えましょう、そして、世界を変えましょう。

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