国連人口基金事務局長 ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

ナイジェリアで拉致された少女たちとその家族への心理社会的支援 #BringBackOurGirls

5月19日

以前にも述べましたように、ナイジェリア北部のチボックで276人もの少女たちが学校という安全な場所から強制拉致された驚愕的な事実に私は驚きを隠せません。

拉致された少女たちは皆、私たちの娘であり、姉妹です。血のつながった家族同様、私たちには少女たちが安全に戻されるよう要求する責任があります。そして国連人口基金(UNFPA)の役割は、少女たちが家族の元に戻り次第、すぐにでも彼女たちがコミュニティに復帰し、快適な暮らしができるように支援し全力を尽くすことです。

従ってUNFPAは、少女たちの家族に対し心理社会的療法を施して安心させ、少女たちが解放されて戻った時に家族が少女たちを支えることが出来るよう心の準備が出来るよう、他のパートナーを指揮します。さらに、少女たちの性と生殖に関する健康(セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス)を含む健康を確保・充実するために、迅速な診断と治療を提供します。また少女たちが一刻も早く地域の学校に復帰し、受けるべき学業を完全に終えるように促すプログラムも開始する予定です。今後は特に、パートナーと協力しながら、ボルノ州(ナイジェリア北東部)において国連のガイドラインに沿った緊急人道支援に対応できる中心的チームの能力を強化し、確実な支援を可能とする的確な情報を提供できるようマッピングや状況分析を実施します。

ここ一年間ナイジェリア北東部で広がっている紛争は、多くの女性と少女たちに壊滅的な影響を与えています。現在の危機以前から状況は悲惨でした。妊婦のわずか43%しか産前ケアを受けることができず、女性のほぼ30%が、ジェンダーに基づく暴力を経験しています。

チボックにおける少女拉致事件をはじめ、この地域状況は、女性と少女がセクシャル・リプロダクティブ・ヘルスに関する様々な問題、例えばHIVや肝炎などの性感染症、性的虐待、十代の妊娠およびそれらにともなう心理社会的トラウマなどに直面するリスクが高まっています。

2013年後半、UNFPAナイジェリア事務所はこの地域の危機に対処・対応を始めました。ボルノ州とアダマワ州の約45万人(うち18,000人は妊婦)が基本的なリプロダクティブ•ヘルスケアを受けられるようにするプロジェクトを実施しました。既に、性的暴力やジェンダーに基づく暴力の犠牲者のために医療と心理社会的サービスを提供してきましたが、これからもこの地域におけるジェンダーに基づく暴力の状況ついて注視していくつもりです。

少女拉致事件の悲劇は、我々にまだ成すべきことがたくさんあることを明確に示しています。そこでUNFPAは即座に、リプロダクティブ・ヘルスに関する救命活動や暴力の予防と支援対策の規模を拡大しています。 
 
先週、ナイジェリアの首都アブジャでこのイニシアチブの実施に協力するパートナーや関係者が、UNFPAのコーディネーションとリーダーシップの元、ナイジェリア政府、ボルノ州の保健省や他のNGOと協働し、一緒に活動することを決議しました。

ナイジェリアの少女拉致事件は、チボックのコミュニティの中心部に深くて悍ましい影響を与えたことは言うまでもありません。そしてこの影響は、間違いなくこの先何年も人々の心に残るでしょう。少女たちとその家族、そして地域に対し、あらゆる段階でサポートすることが我々に与えられた義務です。もちろん私たちは全力を尽くすつもりですし、そうしなければならないのです。


事務局長からのメッセージ(原文)はこちら

Last updated: 2014-05-22