国連人口基金事務局長 ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

米国の資金拠出停止に関する国連人口基金による声明

国連人口基金、ニューヨーク

2017年4月4日

国連人口基金は、米国が世界中で救命活動を行う弊基金への今後の資金拠出の停止を決定したことに対し、遺憾に思う。この決定は、国連人口基金が中国において「強制 妊娠中絶、不妊手術などのプログラムを支援または協力して行っている」という誤った主張に基づいている。国連人口基金は、全ての活動において、抑圧や差別を受けずに自らの意思決定を行えるよう個人とカップルの人権(リプロダクティブ・ライツ)を推進しており、この米国の主張に異議を唱える。実際に国連加盟国は、国連人口基金の中国における活動は、プログラムを効果的に良い方向に導いているものと長期にわたり評価してきた。

米国は、国連人口基金の創設に携わった加盟国の一つであり、以来、長きに渡るパートナーとして、女性と少女のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康・権利)の保護と推進のために連携し、それにより、女性と少女そして家族のよりいっそうの健康を促進してきた。米国政府および米国民からの支援は長年に渡り、防ぐことのできる死や障害から、とりわけ今日急速に進む世界的な人道危機において、何万人もの母親の命を救うために役立てられてきた。米国からの拠出金は、世界中の紛争や自然災害により不安定な状況に陥っている地域、例えばイラク、ネパール、スーダン、シリア、フィリピン、ウクライナ、イエメンなどにおいて、ジェンダーに基づく暴力や妊産婦死亡の削減に取り組む国連人口基金の活動に充てられてきた。

われわれは、いつも米国を信頼のおけるパートナー・リーダーとして「すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、そしてすべての若者の可能性が満たされるため」に、支援および活動してきたことを高く評価・感謝している。だからこそ、われわれは、国際的な開発目標の枠組みの中で世界中の女性と少女の命を救い、こうした国際課題に対応し、これまで築いた確固たるパートナーシップを回復するため、そしてその結果「誰も置き去りにしない」ためにも、米国との協働を継続することを希望している。

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