所長からのメッセージ2017年1月

国連人口基金 東京事務所長 佐崎淳子からのメッセージ

2017年の皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます

2016年はお世話になりまして、ありがとうございました。
2017年の「新年の抱負」は決められましたか?
新年にあたって、2017年の世界とあなた自身がよりよい方向へ変化していけるような10のインスピレーションを、
世界中の人々が教えてくれました。
UNFPAが取り組む人口と開発、性に関する健康と権利、ジェンダーの平等の実現に向けた活動に携わっている方たちです。
2017年の抱負を考えるヒントにしてみてください。

Story 1:「Start at Home ~身近な場所から始めよう」

一番身近な場所で、小さな変化を起こしてみよう。

ヨルダンのザ―タリ難民キャンプで暮らす16歳のサバと彼女の家族たち。
児童婚が多く行われているシリアでは、難民としてヨルダンに暮らす人々の間でも、いまだに児童婚の慣習は根強く続けられています。
サバとサバの母親イズディハ―ルは、その慣習に立ち向かうべく、身近な友人に働きかけることからスタートしました。
大きな変化は、まず小さな変化から生まれます。
その小さな変化は、あなたの身近な場所から起こすことができるのです。
詳しくはこちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(2)

母親とほほ笑むシリア難民のサバ。ザ―タリ難民キャンプにて。
(Photo by UNFPA Jordan/Sima Diab)


Story 2:「Work together ~手と手を取り合って、共に行動しよう」

何かを実現したいなら、人々と手を取り合うこと。

エクアドルで働く医師パルマ・べレズと彼らの仲間たちが教えてくれるのは、「手と手を取り合い、共に働くこと」の力。
アマゾンの小さな村では、適切な医療にアクセスすることが難しく、
特に妊娠している女性たちは、設備が整っていない場所での危険な出産を余儀なくされています。
そこで彼らは地域の人々と協力してお金を出しあい、1艘のボートを購入しました。
「ヘルス・カヌー」と呼ばれるこのボートは、時に医師を乗せてアマゾンを走り、時に臨月を迎えた妊婦を乗せて走る、命のボートです。
1人では成しえないことも、人々が手を取り合うことで、実現させることができます。
詳しくはこちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(3)

エクアドルで医師として働くパルマ・べレズ。
「ヘルス・カヌー」と呼ばれる 水上救急カヌーに乗って、患者が待つ場所へ向かう。
(Photo by UNFPA/Jose Antonio Guayasamin)


Story 3:「Believe in yourself ~自分と、自分の可能性を信じよう」

自分を信じる小さな自信と決意、そして行動力が、人生に大きな違いを生み出します。

貧困にあえぐ家庭が多く、学校を中退する子どもが多いジンバブエ。
そこで暮らすシボンジル・マハウラも、家庭の事情で学校を中退した1人です。
そのときシボンジルは11歳。でも彼女はそこであきらめませんでした。
お菓子を売る小さなビジネスを始め、それが次第に大きくなり、
今では自分の学費や文房具のみならず、家族全体の家計を支えるほどになりました。
「私自身の力で、この状況を打開することができると思った」と彼女が言う通り、
シボンジルは、私たちに自分の可能性を信じることの大切さを教えてくれます。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(4)

ジンバブエに暮らすシボンジル・マハウラ。12歳でビジネスを始め、
今では家族を支える存在に。
(Photo by UNFPA Aimbabwe/Nikita Little)


Story 4:「Be a pioneer ~開拓者になり、新しい扉を開こう」

想像力を働かせ、今までにない、新しいものを生み出す開拓者になろう。

女性に対する暴力は世界でもっとも多い人権侵害です。
ナミビアでも、女性に対する家庭内暴力が絶えず、過去12カ月の間に、
約28%もの女性がパートナーから何らかの暴力を受けています。
この状況を打開するため、若い技術者たちが知恵をしぼり、たった1日で、ネットや携帯電話を使って女性が暴力を報告し、
証拠を簡単に記録できる、画期的なシステムを開発することができました。
新しい発想が、明るい未来を切り開いていくのです。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(5)

ナミビアでは、若い技術者たちが女性への暴力を解決する技術を生み出している。
(Photo by UNFPA Namibia/Emma Mbekele)


Story 5:「Listen more ~多くのことに耳を傾けよう」

耳を傾ければ、解決策が生まれる。

ペルーには、立った状態で出産をするという伝統があります。
痛みが少なく、赤ちゃんも苦しまずに産む事ができ、より人間らしい方法だからです。
しかし最近まで、病院ではこの出産方法が認められていなかったため、危険を伴いながら家で出産する先住民の女性もいました。
現在ではUNFPAの働きもあり、より文化的背景が考慮されるように変わり、
先生が話す言語の選択肢が増え、立った状態での出産が可能に。
その結果、より先住民の女性が出産しやすい環境が整っています。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(6)

ペルーに暮らす若いカップル。出産を手助けしてくれる器具の前で。
(Photo by Panorama/Carlos Gomez)


Story 6:「Draw inspiration from your own life ~自分の人生からインスピレーションを描こう」

自分の経験を、新たなインスピレーションにつなげよう。

過激派組織ISがイラクの都市シンジャルを襲撃した2014年8月、
そこで婦人科医として働いていたナハム・ナウザットは、故郷を捨てることを余儀なくされました。
そこでナハムは、自分と同じように故郷を離れた多くの女性、少女たちの中に、
身体的・性的暴力を経験し、時には奴隷のような扱いを受けた人もいることを知ります。
婦人科医という立場からだけではなく、同じ境遇を経験し、目撃し、
彼女たちの痛みを分かちあうことのできる者の1人として、ナハムはジェンダーに基づく暴力の被害者のために活動をしています。
自分の経験を、新たなインスピレーションにつなげよう。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(7)

イラクで婦人科医として働き、ジェンダーに基づく暴力の被害者を保護する活動にも携わる、
ナハム・ナウザット。
(Photo by UNFPA Iraq/Turchenkova)


Story 7:「Be a good friend ~親友になろう」

“親友”になろう。その友情が誰かを救い、人生を変えることもできる。

内戦が続き荒廃した中央アフリカの難民キャンプで暮らすマチルダ。
家族やパートナーもいない中、妊娠がわかり、困難に直面した彼女を救ったのは、“私の親友”という名のサポートプログラムでした。
そのプログラムの支援により、妊娠時のヘルスケアを受け、生計を立てるための仕事も見つけることができ、
今も彼女は子どもと元気に暮らしています。
“親友”の力はマチルダを救っただけではありません。
彼女の子どもも、そして彼女たちの人生全体を救うことにつながるのです。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(8)

中央アフリカで街の建築プロジェクトに参加する女性たち。
(Photo by UNFPA)


Story 8:「Find support in unexpected places ~意外な場所、意外な人にこそ、サポートを求めよう」

力を貸してくれる人は、あなたが“意外”に思う場所にもいます。

ネパールの西部にある街で、児童婚に反対するために立ち上がったのは、占星術師やシャーマン、ヒンドゥー教の僧侶たちでした。
占星術師であり、僧侶でもあるデヴ・ドゥッタ・バッタは、占星術のチャートを使い、
少女たちの年齢を判別し、彼女たちが20歳になるまで結婚はしないようにと促します。
「病気や悪霊と戦うだけじゃない、児童婚のような社会的な悪とも戦います」と、シャーマンの1人が言う通り、
あなたの想像を超えたところにも、あなたに賛同し、力を貸してくれる人はいるのです。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(9)

ネパールに住むデヴ・ドゥッタ・バッタは占星術師であり、僧侶でもある。
(Photo by UNFPA Nepal/Satosh Chhetri)


Story 9:「Don’t give in fear ~不安を断ち切ろう」

不安に打ち勝ち、前に進もう。

南スーダンの病院で助産師して働くエイバーが、出産の現場に呼ばれたのは、街が紛争に巻き込まれる数時間前のこと。
銃声が響く中で5日間、エイバーは2人の助産師になるために勉強中の学生たちと麻酔科医、
医務官の5人で臨月を迎えた女性たちを支え続け、60の分娩と7の帝王切開を行いました。
「死ぬのではないかと、怖かった」と言うエイバー。
でも彼女がその不安を断ち切り、勇敢にも前に進んだことで、多くの命を救うことにつながりました。
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所長からのメッセージ2017年1月(10)

南スーダンの病院で赤ちゃんを取り上げるエイバー・エヴァリーン。
(Photo by UNFPA South Sudan/Arlene Calaguian Alano)


Story 10:「Refuse to despair ~絶望に打ち勝とう」

絶望に打ちのめされるのか、打ち勝つのか、それはあなた次第です。

エチオピアで育ったファトゥマは、幼い頃に女性性器切除(FGM)の経験をし、13歳で結婚。
このFGMの傷跡のため、出産はとても大変なものでした。
分娩時の激しい痛みだけではなく、出産後も彼女の体は危険な状態にありました。
さらにファトゥマの夫は彼女の元を去り、ファトゥマは絶望的な状況に陥りました。
それでも彼女は絶望に打ちのめされることなく、シングルマザーとして子どもを育て、
他の児童婚を経験した女性たちとともに、FGMと児童婚に反対する活動をしています。
詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

所長からのメッセージ2017年1月(11)

エチオピアで暮らし、女性性器切除に反対する声を上げるファトゥマ・アフメッド。
(Photo by UNFPA/Abraham Gelaw)