ODAクォータリー第24号(2008年12月)

12月1日世界エイズデー -国連人口基金のHIV/エイズ対策―

最新の『世界エイズ疫学報告』によると、2007年時点で全世界には3,300万人のHIV感染者がおり、うち新規感染者は270万人、また200万人がエイズを主因として亡くなりました。最も感染率が高い地域はサハラ以南アフリカで、全感染者のうちの66.7%に上ります(下図参照)。日本においても確実に増加しており、昨年、新規感染者が初めて千件を超え、1082件にのぼりました(厚生労働省『平成19年エイズ発生動向』)。

現在、全世界の感染者のうち半数は女性です。そして、女性の感染率は年々増加しています。その背景には、多くの開発途上国で、女性は男性と比べて教育を受ける機会が少なく、感染予防知識を十分に得られず、差別や暴力による感染リスクも高い現状があります。成人の感染率が世界で最も高いスワジランドでは、女性の感染率は男性の4倍にも上ります。

そのため、国連人口基金ではHIV/エイズ対策と、女性が現金収入を得るための雇用対策や教育の普及、そしてリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)を統合させた活動を実施しています。

国連エイズ合同計画(UNAIDS)によると、全世界におけるHIV/エイズ対策活動には、81億米ドルが不足していると言われています。この喫緊の地球規模の課題には、国際社会の一員である日本からの支援が求められています。

このページのTOP

Last updated: 2010-08-18