ODAクォータリー第23号(2008年9月)

ミレニアム開発目標5「妊産婦の健康の改善」の達成をめざして

今年は、2015年までの達成を目指すミレニアム開発目標(MDGs)の折り返し年であり、来る9月25日には、「ミレニアム開発目標に関するハイレベル会合」が国連総会と並行して開催されます。

ミレニアム開発目標には8つの目標があります。達成に向けて順調に成果を上げているものがある一方で、特に達成が危ぶまれているのが目標5の「妊産婦の健康の改善」です。この目標の進捗状況を測るターゲットは、(1)「2015年までに妊産婦死亡率を4分の3減らす」と、(2)「誰もがリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)関連のケアやサービスを受けられるようにする」の2つです。

ターゲット(1)に関しては、世界の妊産婦死亡数は年間53万6千人にのぼり、1分に1人の妊産婦が命を落としています。妊産婦死亡数の97%が75カ国でおきており、その半数はアフリカ諸国です。2005年のサハラ以南のアフリカ諸国における平均妊産婦死亡率は900で、2015年までの目標値230の達成のためには、今まで以上の取組みが必要とされています(下図参照)。9月のハイレベル会合では、こうした現状をふまえ、今後の具体的対応策が話し合われる予定です。

日本は今年、第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)とG8洞爺湖サミットの開催国として、国際社会でリーダーシップを発揮してきました。アフリカ開発会議の福田首相の開会スピーチ・「横浜宣言」・「横浜行動計画」、そしてサミットの「首脳宣言」において、母子保健、特にリプロダクティブ・ヘルスへの取り組みの重要性が強調されています。2015年までに目標5を達成するためにも、これらの成果文書に基づいた日本の今後の活躍が期待されています。

ODAクォータリー第23号(2008年9月)(1)

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Last updated: 2010-08-18