ODAクォータリー第21号(2008年3月)

第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)に向けた保健分野からの提言

5月28-30日に横浜で開催される「アフリカ開発会議(TICAD)」に向けて、現在、国連機関と国際NGOが協働し、それぞれの専門分野におけるアフリカの開発に関する経験と知識を生かして、11団体が連携しながら行動計画を提言しています。保健分野では、国連人口基金とユニセフ(国連児童基金)が中心となり、以下のようなアフリカの現状を踏まえた対策案を提示しています。

サハラ以南のアフリカは、未だに全世界の妊産婦死亡数の約半分を占めるだけではなく、世界のHIV感染者の3人のうち2人が生活しています。このように、HIV/エイズをはじめとする感染症がアフリカ諸国の社会や経済へ深刻な脅威をもたらしていることからも、保健医療の改善は喫緊の課題です。

ミレニアム開発目標5では「妊産婦の健康の改善」が掲げられており、2015年に達成すべき目標数値に到達するためには、毎年5.2%ずつ妊産婦死亡率を低下させることが求められています。しかし、母子保健や感染症に関する政策やプロジェクト等が多数実施されているにも関わらず、1990年からの年間減少率は0.1%にすぎません。加えて近年は、気候変動や自然災害などが貧困のさらなる悪化をまねいています。

妊産婦死亡数の減少のためには、緊急産科医療施設の整備や人材育成、妊産婦・新生児保健医療とHIV予防・治療、そして家族計画との連携強化などの取り組みが成功を握る鍵となります。今、国際社会には、よりいっそうの政治的コミットメントが求められています。

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Last updated: 2010-08-18