ODAクォータリー第14号(2006年6月)

女性のエンパワーメントと人口問題

国連人口基金が取り組んでいる人口問題は主に途上国の人口急増の問題です。しかし日本や韓国などの先進国の少子化についても、希望する子どもの数と現実に生んでいる数との差があるという点において、人口問題であると捉えています。人口問題の背景のひとつには、女性が希望する子どもの数を現実には産むことができない社会環境が考えられます。女性の社会的地位を測る指標として、国連開発計画が毎年発表している「ジェンダーエンパワーメント測定」(GEM, Gender empowerment measure)があります。2005年では日本のGEMは43位であり、これは先進国としては決して高い順位とは言えません。国連人口基金は、妊娠・出産を担い、同時に社会的により弱い立場に置かれていることが多い女性のエンパワーメントを推進し、ジェンダーの不平等を是正していくことが、少子化を含めた人口問題の解決に繋がると考えています。さて、7月11日は「世界人口デー」です。これは1987年7月11日に世界人口が50億人になったことを記念して、国連が定めたものです。今年は、国連大学ビルにおいて「65億人の世界と人口減少社会・日本」と題したシンポジウムを行います。

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Last updated: 2010-08-18