UNFPA発 世界の声が聞こえますか?第1回 『 移動式クリニック サイクロン直後でも安全に出産』 (ミャンマー)

第1回 『 移動式クリニック サイクロン直後でも安全に出産』 (ミャンマー)

UNFPA発 世界の声が聞こえますか?第1回 『 移動式クリニック サイクロン直後でも安全に出産』 (ミャンマー)(1)

赤ちゃんに母乳を与えるマーさん
©Myanmar Medical Association

ミャンマーをサイクロン「ナルギス」が襲ったのは、2008年5月のことでした。 

南西部に住む妊娠9か月のマー・テイさん(22歳)は、夫と子どもを失いました。数日後、彼女は村の修道院の周りで人だかりを見つけました。国連人口基金(UNFPA)とミャンマー医療協会による、移動式クリニックです。マーさんが医師にみてもらったところ、子癇(しかん)という合併症を起こし、サイクロンによってトラウマ(心の傷)も受けていることが分かりました。

出産前の9日間、マーさんは医師のすすめで、ラピュタという大きな町にある「出産を待つ家」で過ごしました。病院が遠い妊婦さんが、急な出産に備えて待機する施設です。おなかの赤ちゃんの検査やワクチン接種、プロテインの補給、育児についての教育などを受けることができます。マーさんは安全に病院へ送り届けられ、元気な男の子を産むことができました。

「出産を待つ家で習った通り、6か月になるまでは母乳で育てるつもりよ。この子を育てるために、わたしも強くならなくちゃ。わたしたちの命を助けてくれて、チェーズーティンバーデー(ミャンマー語で、どうもありがとう)」

サイクロンの直後、妊娠中のお母さんは病院で検査が受けられなかったり、栄養のある食べ物が手に入らなかったり、衛生的な環境でお産ができなかったりと、とても危険な状態におかれました。しかし、9月までの4か月間に1092人のお母さんが移動式クリニックを利用し、安全に出産できました。

国連人口基金は、すべての女性、男性、子どもの健康な生活のために活動しています。

◆親子で考えよう◆
おなかに赤ちゃんがいるお母さんが災害にあったとき、どんな手助けが必要かな?

掲載:朝日小学生新聞(2009年2月7日号)


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Last updated: 2010-08-18